■はじめに
このマニュアルは、アーキヤマデ株式会社の貸し出し工具を使って、グリッドベースLの高さ調整を行う際に使用するマニュアルです。
架台やモジュールを設置・固定する際には、複数のグリッドベースL間において水平を確保しなければなりません。
本マニュアルを用いて、グリッドベースLの高さ調整を行なってください。
(前提として)
本マニュアルでは、下図のように10基のグリッドベースLを設置する「モデル建物」を例としてまとめています。
※施工条件が変わっても手順は同一です。
STEP1:墨出しの実施
図面に従って、墨出しを行います。
STEP2:設置位置の高低差測定
墨出しをした後に、グリッドベースL設置位置の高低差を測定します。
グリッドベースLは高さ調整機能がありますが、対応できる高低差の範囲内かを確認するために
設置位置の高低差測定を行います。
(グリッドベースLの高低差対応範囲)
水上用(または水下用)1種類を使用した場合:80mmまで
水上用と水下用を組み合わせた場合:130mmまで
(高低差測定手順1)レーザー発信器の設置
グリッドベースL設置範囲のほぼ中央にレーザー発信器を設置します。
(高低差測定手順2)レーザー受信器をレベラーに取り付けます
レベラーの凸部と受信器の凹部を合わせてネジを締めて固定します。
(高低差測定手順3)発信器の電源を入れて、ライン選択スイッチで水平ラインを選択
※機器の取り扱い詳細は付属のマニュアルを参照してください。
(高低差測定手順4)グリッドベースL設置位置の高さ測定
グリッドベースLの設置位置にレベラーを設置。受信器を上下させて発信器と同じ高さになるように調整します。
(高低差測定手順5)数値のメモ
レベラーを上下させ、ピーと鳴ったところでレベラーをロックして数値をメモします。
(高低差測定手順6)対応範囲内の高低差かを確認する
グリッドベースL設置位置各所で測定(手順4と5)を繰り返します。その結果得られた「最大の数値」から「最小の数値」を差し引いた結果が、グリッドベースLの高低差対応範囲内かを確認します。
下図の参考例の場合、最大値:183で最小値:132なので、差し引き51mmの高低差があることになり、これはグリッドベースLの高さ調整能力範囲内ということが確認できます。