工程の解説

【個別施工マニュアル】グリッドベースL高さ調整マニュアル(その2)

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■はじめに

本マニュアルは、【個別施工マニュアル】グリッドベースL高さ調整マニュアル(その1)の続きになります。

 

STEP3:グリッドベースLの取り付け

(手順1)既存・新設防水層(断熱材を含む)の撤去

設置位置のリベットルーフ防水と断熱材を撤去します。
グリッドベースLの底面より3mm程度大きめに切り取ります。
そして躯体または保護コンクリート層を露出させます。

※新設するリベットルーフ防水や既存防水層が断熱仕様の場合、断熱材も撤去します。

工程画像1

 
(手順2)下穴の穿孔
 
アンカーガイドいたを墨出し線に合わせて設置し、テープで仮止めをします。
 
その後、振動ドリル(キリ径φ10.5mm)を用いて下穴を穿孔します。

工程画像2

 

(手順3)下穴の清掃

下穴の清掃を実施します。

工程画像3

 
(手順4)グリッドベースLの設置・固定
 
下穴にあわせてグリッドベースLを設置し、全ての下穴にアンカーを挿入。
 
位置ズレがないことを確認してからアンカーの芯棒を叩き込みます。
 
※グリッドベースLは天面部の長穴がベースレールなどに直交するように設置します。
 
 
(手順5)防水処理
 
その後、防水処理をおこないます。

 

工程画像4

STEP4:高さ調整の実施

 
(手順1)基準となるグリッドベースLの水平調整
 
STEP2の手順4で入手した最小の数値(もっとも高い位置にある)のグリッドベースLについて水平を確保します。
 
これが基準になるグリッドベースLです。
 
他のグリッドベースは「基準になるグリッドベースL」に高さをあわせることになります。

工程画像5

高さ調整は、パンタグラフジャッキを用いて行います。
 
まず、本体下部と連結部の間にジャッキを入れます。
 
その後、水平器で傾いている方向を確認しながらジャッキの位置を調整します。
 
ジャッキを回して、グリッドベースLの頭部が水平になるように調整します。

工程画像6

工程画像7

 

(手順2)基準となるグリッドベースLの高さを固定

水平であることを確認し、トルクレンチを使って連結部の高力ボルト(8箇所)を本締めします。

この際のトルクは100N・mです。

工程画像8

 

※ここからは基準となるグリッドベースLに他のグリッドベースの高さをあわせていく手順です

 

(手順3)発信器の設置

グリッドベースL設置範囲のほぼ中央に発信器を設置します。
この際、三脚を使用し、発信器が水平になるように調整します。

※発信器の高さは水平ライン発射窓が基準となるグリッドベースLの頭部から100mm程度高い位置になるように調整します。

 

工程画像9

工程画像10

 
(手順4)レベラーの固定
基準となるグリッドベースLの上にレベラーを設置し、ダイヤルを回して受信器が発信器と同じ高さになるように調整し、ロックします。

工程画像11

 
(手順5)基準となるグリッドベースL以外の調整実施
 
手順4でロックした状態のレベラーと水平器を、その他のグリッドベースL天面部におきます。
 
そして、グリッドベースLの高さ・水平の調整を行います。調整が終わったら高力ボルトを本締めします。
 
本締めの際、トルクは100N・mです。
 

工程画像12

工程画像13

 
(手順6)高力ボルトの増し締め
 
全ての高さ調整が終わった後に、マーキングを行い、レンチを用いて120度ボルトを回転させて増し締めを行います。

工程画像14

STEP5:間隔の調整

 
(手順1)グリッドベースL相互の距離調整
 
グリッドベースL頭部相互の距離(中心から中心)が図面などの指示通りになるように調整し、高力ボルトを本締めします。この際のトルクは100N・mです。
 
 
 
(手順2)ボルトの増し締め
 
STEP4の手順6と同様のやり方で、それぞれのボルトについて増し締めを行います。

工程画像15

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