このマニュアルについて
このマニュアルは「AYステンレス脱気筒」の施工についてまとめています。
※RC下地・非断熱仕様でリベットルーフを施工し、
脱気筒を取り付けることを想定しています。
(工程1)取り付け位置の墨出し
脱気筒に同梱されている型紙を使って、取り付け位置に墨出しします。
(工程2)リベットルーフの切り抜き
リベットルーフ(絶縁シートも)を切り抜きます。
注意1:既存防水層があり、露出仕様となっている場合は既存防水層も切り抜きます。
注意2:リベットルーフを断熱仕様で施工している場合、断熱材も切り抜きます。
(工程3)脱気筒の取り付け
・リベットルーフを切り抜いた部分と脱気筒のセンターを合わせます。
・アンカーを用いて脱気筒を取り付けます。
注意:ALC下地の場合は、AY樹脂アンカーとEP20を併用して脱気筒を固定します。
ALC下地の場合、振動ドリルは使わず、必ず回転ドリルを用いてください。
また、アンカー固定の際は、回転ドライバーを用いてください。
(工程4)増し貼りシートの裁断
型紙を用いて増し貼り用シートを裁断します。
注意:増し貼り用シートを裁断するときは、施工済みのリベットルーフ防水層上では行わないでください。
(工程5)脱気筒の準備
脱気筒のステンレスキャップを取り外します。
(工程6)増し貼りシートの設置
脱気筒に対して、増し貼りシートを上から被せます。
(工程7)脱気筒本体と増し貼りシートの溶着
AY溶着剤を用いて脱気筒本体と増し貼りシートを溶着します。
注意:増し貼りシートの内側端末は熱風溶接機での補修が難しい部分です。そのため、念入りに溶着してください。
(工程8)脱気筒段差部の融着。増し貼りシートと平場リベットルーフの溶融着
脱気筒の段差部は熱風溶接機で融着し、その後残りの部分(増し貼りシートと平場リベットルーフが接する部分)も溶融着します。
(工程9)口開きの確認とFLシール充填
口開きがないかを確認し、接合端末部にFLシールを充填します。
(工程10)キャップの設置をして完成
取り外していたキャップをかぶせて完成です。
【補足】脱気筒の設置位置について
AYステンレス脱気筒は、下地に含まれる水分や防水層内の水分を排出させる為に設置します。
水分を効率よく排出させるために水上側に設置してください。
水上側に設置することで、ドレンがオーバーフローした場合に、
雨水が脱気筒内に侵入することも抑制できます。