工程の解説

【個別施工マニュアル】劣化診断システム 施工マニュアル

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解説画像

■はじめに

このマニュアルは、完成したリベットルーフ防水上に、劣化診断システムを設置する手順についてまとめています。

※リベットルーフの施工などについては「施工要領書」や「改修施工マニュアル施工者編」などをご参照ください。

 

STEP1:劣化診断システム取付け位置の墨出し

劣化診断システムの取付け位置に墨出しを行います。

設置位置は下部の図を参考にしてください。

 

(設置条件)

1・・・日陰になる部分への設置は避ける

劣化診断システムは紫外線による劣化状況をチェックするため

 

2:側溝や水下側への設置は避け、水上側に設置する

常時水に触れていると正確な診断ができないため

 

3:サンプリング時に安全を確保できる場所に設置する

一定期間経過した後にサンプリングを行います。その際に、安全に作業できるような場所に設置する必要があります。

工程画像1

 

STEP2:劣化診断システム用硬質塩ビ板へのALジョイントテープ貼り付け

劣ALジョイントテープを劣化診断システム用硬質塩ビ板(以降は硬質塩ビ板と記載)に貼り付けます。

この際、硬質塩ビ板のミゾ内側だけにテープを貼ります。

テープ同士はラップさせて硬質塩ビ板が見えないように注意します。

 

(注意)

劣化診断システムは適切に劣化状況を把握する必要があります。

硬質塩ビ板からサンプリング用リベットルーフに影響がおよばないように、

絶縁するためにテープを貼り付けるので突きつけではなくラップさせてください。

 

工程画像2

 

STEP3:劣化診断システム用硬質塩ビ板にAYボンド100を塗布

(手順1)硬質塩ビ板の裏側にAYボンド100を塗布します

※ビード状に塗布

(手順2)墨出し線に従って硬質塩ビ板を固定します。

 

※防水層を傷つけないように、硬質塩ビ板はアンカーで固定しないでください。

※硬質塩ビ板からはみ出したAYボンド100はウエスなどで拭き取ってください。

工程画像3

 

STEP4:サンプリング用リベットルーフの裁断

(手順1)硬質塩ビ板に貼り付けるためのリベットルーフを裁断します。サイズは960×860mm程度

 

※かならず施工時に用いたリベットルーフの残部からサンプリング用シートを切り出してください。

(その現場に納品されたシートの劣化状況を診断する必要があるため)

※裁断したリベットルーフおもて面に、長手方向、短手方向に印をつけておきます

(施工済リベットルーフの長手方向、短手方向とあわせるため)

※裁断は施工済みのリベットルーフ防水層上で行わないようにしてください

工程画像4

 

STEP5:劣化診断システム用硬質塩ビ板へサンプリング用シートの貼り付け

(手順1)硬質塩ビ板の中央部とサンプリング用リベットルーフを溶着します。

※ALジョイントテープを貼った部分(サンプリングを行う部分)に溶着剤がつかないように注意してください。

 

※溶着の際、硬質塩ビ板が動かないように注意します。

工程画像5

(手順2)中央部の溶着後、硬質塩ビ板が動かないように注意しながらしっかり圧着します。

工程画像6

(手順3)硬質塩ビ板の外周部に対してサンプリング用リベットルーフを溶着します。

※溶着の際、硬質塩ビ板が動かないように注意します。

工程画像7

(手順4)外周部の溶着後、硬質塩ビ板が動かないように注意しながらしっかり圧着します。

工程画像8

 

STEP6:リベットルーフ同士の溶着

(手順1)施工済みのリベットルーフ防水に対して、サンプリング用リベットルーフを溶着します。

工程画像9

(手順2)溶着後、しっかり圧着します。

工程画像10

 

STEP7:劣化診断システム用表示シートの施工

(手順1)施工後の劣化診断システムから100mm以上離れた位置に表示シートを溶着します。

(手順2)溶着した部分をしっかり圧着します。

※表示シートの印刷部に溶着剤がつくと、文字が消えるおそれがあるため注意してください。

工程画像11

 

STEP8:端部へのFLシール処理

(手順1)ジョイントチェッカーSNで口開きがないか確認。必要に応じて溶融着します。

(手順2)サンプリング用リベットルーフ、表示シートともに端末部をFLシール処理して完成。

工程画像12

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